ジャンル:ドラマ
製作年:2017年
初公開年月 2017/05/27
製作国:日本
配給:キノフィルムズ=木下グループ
上映時間:102分
監督:河瀬直美
出演:永瀬正敏 水崎綾女 神野三鈴 小市慢太郎 早織 大塚千弘 大西信満 堀内正美 白川和子 藤竜也


人生に迷いながら単調な日々を送っていた美佐子(水崎綾女)は、ある仕事をきっかけに弱視の天才カメラマン・雅哉(永瀬正敏)と出逢う。雅哉の無愛想な態度に苛立つ美佐子だったが、彼が過去に撮影した夕日の写真に心を突き動かされる。美佐子はいつかこの場所に連れて行ってほしいと願いようになり、彼の内面に興味を持ち始める。雅哉は命よりも大事なカメラを前にしながら、次第に視力を奪われていく。彼と過ごし、その葛藤を見つめるうち、美佐子の中で何かが変わり始める……。

あなたと見つめる今日が
こんなにも、いとしい

視力を失いゆくカメラマンとの出逢い、
彼女の何かが動きはじめる―


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05 光

美佐子は映画に視覚障碍者のために映画のガイド音声の原稿をおこす仕事?ボランティア?をしてる。彼女の両親は父親が失踪、その直後に母の認知があり、近所の人の世話で母は田舎で一人暮らしてる。美佐子は音声ガイドの仕事に真摯に取り組んでるのだけど、出来上がるまでに実際に視覚障碍者たちとモニタリングしながら進める作業で、雅哉に出会う。辛辣な意見を言う雅哉…改善しようと試みる美佐子だけどうまくいかない。そして彼女は雅哉の人生と現実を目の当たりにする事になる。
彼は目の障害を抱えるまではカメラマンだった。そして今、わずかに感じる光さえ失おうとしている…だけど彼は愛用してた二眼レフのカメラを手放させない。彼の眼は少しうつむいた状態でなんとか見える状況で、それはファインダーを覗けば確認できる状況だった…最後の光だったんだよね。でも、それさえ失くそうとしてる。
一方、美佐子は両親の事で心を痛め、そして映画は希望を与えてラストにしたいと考えるんだけど、主観の押し付けになったり放棄になったりと言葉が見つからないんですよ。見えてるからね…音声ガイドって本当に難しいけど視覚障碍者の想像力は本当に凄い。
またガイドを付けようとしてる映画も妻が認知症を患った老夫婦の話でかなり難しいと思う。それでも必死で言葉を探す美佐子だけど、映画の監督からもラストは違う気がすると言われ葛藤するんです。

二人は互いの悩みを表に出さず衝突すらするのに惹かれあいます。そして次の一歩を少しづつ歩み始める…
美佐子の仕事は原稿を起こす事、本当の音声ガイドはプロの仕事…音声ガイドがついた映画のラストは光。

最後の光が…その光が人生の生きがいの希望の全てだったのに失ってしまう恐怖は本人にしか出来ない事…でも失ってそれでもそこに自ら行くからと待っててと言える強い心は誰でも持てるものなのか?

静かで時折、スクリーンを見る必要がないのでは無いかと思う作品でした。そして視覚障碍者が見る映画は健常者が見る同じ映画よりももっと深く鮮やかな作品に昇華するのではないかと思った。
現実問題としてもっと、もっと音声ガイドが付く映画の上映が増えれば良いのに…と思うけど、本当に大変な仕事で本当に難しいと思いました。

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