2015_12
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(Thu)20:41

黄金のアデーレ 名画の帰還



ジャンル:ドラマ
原題:WOMAN IN GOLD
製作年:2015年
初公開年月:2015/11/27
製作国:アメリカ イギリス
配給:ギャガ
上映時間:109分
監督:サイモン・カーティス
出演:ヘレン・ミレン ライアン・レイノルズ ダニエル・ブリュール ケイティ・ホームズ タチアナ・マズラニー マックス・アイアンズ チャールズ・ダンス エリザベス・マクガヴァン ジョナサン・プライス


ユダヤ人女性のマリア・アルトマンは、ナチスに占領された祖国オーストリアを捨て、夫フリッツとともにアメリカへの亡命を果たす。1998年、82歳となったマリアは亡くなった姉ルイーゼがオーストリア政府に対してクリムトの名画“黄金のアデーレ”の返還を求めていたことを知る。それはマリアの伯母アデーレの肖像画で、第二次世界大戦中にナチスに略奪されたものだった。マリアは姉の思いを受け継ぐことを決め、駆け出しの弁護士ランディに協力を仰ぐ。しかし、その名画は“オーストリアのモナリザ”と称される至宝。オーストリア政府にこれを手放す気は毛頭なく、マリアとランディの闘いは困難かつ長い道のりとなっていく。

クリムトが描いた、一枚の肖像画。

幸せな記憶を封印したウィーンで、
私は<家族>を取り戻す――


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12 黄金のアデーレ 名画の帰還

実話なのでドラマティックな展開も無く淡々と…だけどそこにある過去の現実と正そうとする正義があった。ダビデの星が印象的なお棺…それはユダヤ人の象徴。姉が眠る棺に別れを告げる妹のマリアも既に82歳?!そのマリアは姉がずっと母国オーストリアに叔母の肖像画の返還を求めてた事を知る。
その絵は若くして亡くなった大好きで人生を教えてくれた叔母アデーレが描かれてる。描いたのはクリムト…あっさりヒトラーの傘下に入った母国が略奪し今やオーストラリアのモナリザ的象徴となった作品だった。マリアは姉の意志を継いで取り戻したいと思ってる。葬儀で久々に出会った友人の息子が弁護士だと知り相談することに。だけど友人の息子は駆け出しで独立も上手くいかずまた大手の弁護士事務所に職を得たばかりだった。最初は興味を示さない弁護士のランディだけど絵画の価値を知り、そしてオーストリアが略奪された財産の返還を進めてる事もありマリアの依頼を受ける事に…だけどマリアはオーストリアでの思い出が余りにも過酷なため入国を躊躇するが弁護士の熱意で数十年ぶりに母国に戻ることに…
そしてオーストリア政府の返還事業は上辺だけの宣伝だと知ることになるんだけど…真実もまた知ることになる。
マリアは何度も諦めます。だけど若き弁護士がオーストリアで真実を知った時、熱意が生まれる。彼の祖先もまたオーストリア出身のユダヤ人だった…時を掛けアメリカで裁判を起こし最高裁まで行くのだけど時間稼ぎをされ、それでも弁護士は諦めない。それは勝つ自信と言うより先祖から繋がる自分のアイデンティティを取り戻したいと思ってるのかも?一方マリアはとてもとても辛い過去を思い出し、更に母国に屈辱される事に…耐えれないマリアは諦めるのだけど、弁護士はとにかく前向きなんです。

オーストリアで記者が協力を申し出るけど、弁護士は不審がる…だけど記者はやっぱり大きな重荷を背負ってて苦しんでて…マリアも両親を残して逃げたことに苦しんでて…あの出来事はユダヤ人もだけどナチ側だった者も苦しんだのかな?と思う。
なんども政府に話し合いを求めたマリアだけど、結果的に政府は宝を失う事に…そして初めてマリアと話し合いたいと願うけど、それは余りにも遅すぎた。
それにしてもマリアはオーストリアの名士の娘だったこともあり、周りの人々は伝説の人たちです。そして祖国である音楽と芸術を育むオーストリアは簡単にナチに傾倒したと言う歴史がある。公用語がドイツ語なのでそれが自然だったのかも知れないけど…人種差別の意味が全く解らないですね。マリアはアメリカに亡命しそれ以後はドイツ語を喋らない…祖国に見切りをつけてたんでしょう。だけど戻って見れば懐かしい故郷でもあったのかも?!間違いなく幸せだった頃もあったと確信したのかも知れませんね。


C.O.M.M.E.N.T

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